大山先生

謹賀新年

本年もよろしくお願いいたします。

1ヶ月が矢のごとくに過ぎていきます。

新年1月のARDENT勉強会のことを考えていますと、
下記に寄り道してしまいました。

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新年を迎えて今年のARDENT勉強会の進行を徒然なるままにおもう。

■ 3Sとは
組織における情報の伝達手段である。且つ仕事が出来る人間と、作業しか出来ない人
間の見極めを行う。
※ 仕事人間とは、常に疑問を持ち、興味を持ち、より良き方法を模索する人間。
※ 作業人間とは、考えることを停止し、自分の中を生きている人間。

● 3Sの背景
 高度経済成長時に金の卵と称された大量の中学卒業者並びに素朴な地方からの工場
従業者に対して、均一で効率の良い生産方式である。且つ、離職・就職が頻繁に行わ
れる中で必要最低限にして十分な従業能力を短時間で身につけさせることを目指した
のではないかと思われる。

 当時は、世界の人口が爆発的に増えている時でもあり、供給よりも多くの需要があ
り松下幸之助氏の「水道哲学」が全盛を極めていた時でもあります。要するに何を造
るかよりも如何に造るかが課題であったと思います。
 何を造るかは一部の選ばれた人間が考えれば良かった。造ればどんなものでもいく
らでも売れたからです。
 しかし、時代が進むと競争のレベルが高くなっていく。また、仕事が出来る人間
と、作業が出来る人間とに自然と分かれていく。当然仕事が出来る人間が増える組織
が競争上有利になるのは当然のことである。そこで3Sが5S・7Sとなっていったのは当
然の流れであると思います(3Sからの逃避だとも思いますが。)ただ3Sがしっかり出
来ていないと仕事人間と作業人間の見極めが出来ないので5S等がうまくいかないのは
先生のおっしゃるとおりだと思います。

● 進め方 ; 私には分かりません。
  3Sが実行に移された時代とARDENT各社の実態との差は?
  ARDENT各社の「目標と行動計画」の処方箋は?

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ARDENT勉強会も3ヶ月を過ぎました。
各社の思惑も先生が感じられているように
次のステップに入り始めています。
 ココからが本当の意味での始まりだと思います。
  
 先生がARDENT以外で大阪へ来られる時で結構ですので、
進行についてのお考えをお教え願いたいと思います。

 週明けにもご連絡します。

山本より


■ 大山先生よりの返信

● 3Sの進め方について

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 小生は700社を超える生産現場の改善や革新活動に助力してきましたが、活動の進め方はもちろん、結果においてもまったく同じ例はありません。
 そのために、一般的な進め方や考え方を各社の実態や実情に合わせたやり方、進め方に造り変える技能や技術がとても必要になります。

 従って貴殿のおっしゃる高度成長期の人材育成やモノ造りの考え方が現状の支障になっていることはその通りだと思います。

 しかし3S活動は、その意味では、まったくの例外といえると考えています。つまり、3S活動に不熱心な企業(トップの熱き想いとやる気がない)は生産革新を成功させていません!又、利益も生んでいません!

 その意味では、3S活動は各社に共通する「基本の基本的」活動と言えるでしょう。

 しかし、残念ながら「3Sは掃除である」とか「3Sは捨てることである」といった多くの誤解からなかなか成功せず、定着しないのが一般的実態です。

 3Sを成功させるためには、「トップの熱き想い」が欠かせませんが、各社がより多くの賛同者を得るように教育することと、ミニチュアモデルでも良いから成功体験を得ることが一番の近道です。「一人の100歩より100人の一歩です。」
 つまり、@感性の高い人(3Sに興味のある人) A前向きに考える人 B約束を守る人 を育て上げることが何よりも優先します。

 質問に対する答えとしては、各社の進度にあわせて、「3Sの目的」「3Sの真の目的」を守ってもらうことです。- - - 最終的には生産革新に結びつけQCDで顧客満足を得ることです。又、3Sは会社経営の基礎であり、真の目的は「利益を出し続け」企業を永遠に継続することです。- - - 経営は結果も大事ですが、プロセスもより大切です。

 以上解答になったかどうか解りませんが、ARDENT研究会の全社が、八尾中小企業の見本になる様小生も万全の努力をいたしますので各社も全力の実践をお願い致します。

 最後に今年(2005年)のキーワードとして「自己変革」を推奨します。内訳は、@仕事の革新 A行動の革新 B意欲の革新 です。

以上

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