オリエンテーション

オリエンテーション

　３Ｓだけでは儲かりません。ただボディーブローのようにどんどん効率がアップしていけば、だいたい生産性としては３０％ぐらい一般的に６ヶ月から１年後にアップします。だけどもそれで儲かるとは言い切れないので、今のものづくりのやり方を変えていこうという方向に持っていきたいと思います。皆さんの会社のものづくりはぜんぜん駄目です。ですからものづくりを仕組みから変えていくということを最終的な目標にして、皆さんが儲かる企業に変身する事にもっていきたいと思います。ＩＳＯ取っている会社は何社ですか？（株）富士工業所だけですね。同意を得られればですが他の皆さんも3Ｓと並行してですが、チャレンジしたらどうですか？顧客からのニーズはありませんか？「あります」との発言が新井氏から。

大山先生	品質？環境？どちらですか？
新井氏	環境もそうですが、当社の顧客は全部（品質も）とっています。エンドユーザーは松下・シャープ・三洋ですから。今携帯電話をしています。電話は海外を拠点としてものづくりをしていますから、外注化するときは、「ＩＳＯを取っていないところに発注することはどうか？」と親会社から言われているので、多分２～３年先には我々もＩＳＯを取らないと受注出来ないんじゃないかなという危惧はあります。
大山先生	ＩＳＯ9000ですか？ＩＳＯ14000ですか？
新井氏	取るのなら両方だと考えています。
大山先生	出来ればＩＳＯ9000から入った方がいいでしょう。ＩＳＯ14000というのは、4.1というのがあってそれを入れると１８条項あるんです。それを入れると「52のねばならない」があります。品質のほうはすごいんですよ。５２条項・１３５項目の「ねばならない」がある。必要であれば9000と14000と並行してやっていけばいいと思います。ＩＳＯというのは認証取得にお金がかかるんです。平尾氏はいくら掛かりました？
平尾氏	３００万円ぐらいです。
新井氏	みんなで組んでやりましたか？
平尾氏	最初は５社で始めたのですが、だんだん抜けていって最後の１社になってしまった。
大山先生	ＩＳＯ取得希望者をたくさん集めて、１社あたりのコンサルティング料を安くする方法もあります。ＩＳＯについては私は今のＢＩＳＪＡＰＡＮでコンサルタントや審査員を集めて、毎月１回会合をしています。そういうわけでいろんな審査員や審査規格を知っていますのでそういうところを紹介して、今審査機関も６０ぐらいあります。競争があって価格も下落しています。
平尾氏	お金も掛かるが、社内で会議を重ねるのに、時間と「人」がいりました。
大山先生	というわけで、3Ｓ・ＩＳＯ9000・ＩＳＯ14000を考えてやってゆきたいと思います。

　だから、とりあえず3Ｓを徹底してやりましょう。それからＮＰＳをやりましょう。次にＩＳＯをやりましょう。3Ｓも5Ｓも一緒です。5Ｓというのは、整理・整頓・清掃・清潔・躾でしょ。清潔というのは3Ｓを維持すること。躾というのはルールを守ること。だから3Ｓをきっちりやれば５Ｓをやることになる。たくさんやろうとするとやる気が削がれるが、3つだと何とかできそうだと思うじゃない。それが私の考えです。昔は７Ｓまでいったが、出来っこない。３Ｓをやれば十分です。でもねぇ３Ｓが出来ていない会社は駄目ですね。利益があがってませんね。甘い。ちょこっとは出てるかもしれないが大幅には出ていない。私の知った会社が今年最高益を出した。３Ｓを徹底してやって、ＮＰＳをやったからです。皆さんの会社も出来れば「企業見学を受け入れる会社」になってほしい。「俺の会社を見てくれよ」と言ってほしいですね。（平尾氏がなかなか現状は難しいですね。）でも勉強会は各社持ち回りで回るじゃない。お客様が来るときれいにせざるを得なくなります。自然と社員の意識が高くなる。とりあえずは、１年が大きな区切りになります。

■	勉強会のルール
1,	退会は随時。退会が出た場合は入会者を募る。途中参加でも勉強会にはついてこれます。
2、	自社開催時及び訪問時の社員の参加は歓迎します。適当な人数であればご一緒してください。代理はもちろん大丈夫です。参加人数については、事前に山本まで連絡ください。開催企業が受け入れの準備をします。他の勉強会の例では、社長と幹部社員が出席している会社と、社長と現場の責任者が出席している会社もあります。一般的にはやる気のある人を参加させてください。2：6：2の原則に基づいて、やる気のある２のジャンルの人を参加させてください。
3、	進捗に対する個別の相談はいつでも受けます。別途の費用は要りません。八尾にはパテェシエ岡田に現在毎月２回来ていますので、１７時以降で都合が合えばその時でもいいですよ。直接私に連絡してください。遠慮しなくていいですよ。
4、	毎月定例会は、午後１時から５時までとします。時間割は、各社の発表会を各１５分程度。私のレクチャーと現場ウォッチングで４時間が過ぎます。開催企業は従業員をみんな集めてやっていただけると有難いですね。一番最後に。要はウォッチングしていただいて、みんなでウォッチングした結果を書いて、それをまとめて最後に発表する。その時に１０～１５分ぐらい社員を集めて、こういう評価だったよということを聞かせたい。その時に私から社員にレクチャーもします。
5、	我々経営者は人から言われることが無い。裸の王様みたいなものだ。先生をはじめ、お互い遠慮せず忌憚の無い意見を言ってほしいと思います。経営に対しては必死やから受け入れるよ。

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