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大山先生ブログからの学び B

大山先生ブログ >>> やまちゃんの3Sをベースにした経営革新  
 ARDENT会員企業は自由に御活用ください!:大山先生許可   @へGO  AへGO  CへGO  DへGO
■目で見る管理          2010−03−04 作成

「目で見る管理」とは
今の状態が「正常」なのか?「異常」なのか?誰が見ても「ひと目」で判るようにする管理の仕方を言います。

そのためには全てのものを簡素化・単純化して「正常」なのか?「異常」なのか?の状態が表示・標識されるような工夫が必要です。

その仕組み造りとして次があります。
1)1個流し
2)ライン化
3)ムダの見える化
4)情報の共有化
5)水すましによる材料供給
■1個流しのライン設計    2010ー03−03 作成 「やまちゃん」

大型の制御盤を製作している工場ですが、部品は小さく手で掴めるものから大きいものは50Kg以上のものもあります。部品点数は300〜500位です。生産ロット数は3〜10台です。

現状は5人で工程毎のまとめ生産をしています。生産性を上げるためU字ライン化に取り組みたいのですがどうしたら良いでしょうか?

との質問がありましたのでお答えします。但し、取捨選択はご自由に・・・

仕掛品の中で一人ひとりが、自分の島を造って、部品や材料置き用の棚に隠れて作業している姿が目に浮かびます!?これらを改善するためには・・・

◎ 部品の大きく重いものの運搬管理(マテリアル・ハンドリング)をどうするか?
1)フォークリフト 2)台車 3)ローラーコンベア
などがありますが「やま」は台車をお奨めしたい!フォークリフトでは場所が必要になるし、ローラーコンベアでは設備に根が生えるため人の移動距離が長くなる。

◎ 部品点数が多いをどうするか!?
1)各工程の作業時間が同じになるように工程分割をしてそれに見合う部品を置く。

◎ U字ライン化をどうするか!?
1)U字ライン化 2)1個流し
この場合、大型で重い製品であるため、U字ライン化よりも「1個流し」にこだわって欲しい。重要なことは「1個流し」のための運搬管理(マテリアル・ハンドリング)をどうするか?です。

つまり、
1)運搬管理(マテリアル・ハンドリング)は台車にする。
2)動線(歩行距離)を最短にする。
3)設備(ボール盤・コンターマシンなど)出来る限りインライン化する。
4)各工程の作業手順を決める。
5)標準時間を設定する。
6)仕事量(標準時間×生産数)を求め、要員計画をたてる。
7)各工程(作業者)の作業時間が同じになるようにバランスを取る。
8)その他
■またまた「Q&A」

Q:当社では全て客先仕様によって「一品一葉」で機械加工をしています。どうしたら「JIT」で流れる生産が出来るのか?具体的にどうすればいいのですか?

この様な客先仕様によって「一品一葉」で単品生産する形態を「個別受注生産」と言います。

「当社は客先仕様による単品生産です」とよく言われることがありますが、その殆どの企業様が平気で複数台のまとめ造りをしています。その言い訳として

1)短納期に対応しなければならない。
2)段取替えに時間がかかる。
3)何れ又、同じ製品の注文がある筈。

と言って見込み生産をしていて、倉庫には半製品や完成品が溢れているのが実情ではないでしょうか?これでは儲かる訳がありません!

でも、見方・考え方・進め方は単品生産であれ量産であれ、「JIT」で流れる生産をするには全く同じです。

一番大切なことは「当社は一品一葉の単品生産だから・・・」と言う固定概念を捨てることです。工場の中には山ほどのムダ(仕事の95%はムダ・作業は5%)がありますから、このムダを取り去ることです。
  ■「一品一葉」製品の流れ化(その2)

具体的導入の条件(ポイント)

◎標準時間の設定がなされていることが大前提です!

1)3S/5Sが出来ている。(全ての改善の基本です)
  ・受注された製品に使う部品は揃っている。
  ・使わない部品・組立品・半製品と使うものが識別されている。
  ・表示・標識がキチンとされている。

2)整流化出来ている。(2月28日のブログを参照してください)
  ・一品一品仕様が異なるけど、製品の加工手順は似たものが多いので
  ・似たものの製品をグルーピング(GT化)する。
  ・出来うる限り設備を工程順に配置する。
  ・工程順に配置出来ない場合は衝立などを利用し表示・標識する。
  ・後工程引取りとする。

3)材料や部品の供給のため、専任の人(水すまし)を置く。
  ・作業者は作業に専念させ、材料や部品の供給はしない。
  ・水すましの人は作業者の要求(水すまし呼び出しフラグ)に従って、こまめに供給する。
  ・水すましになる人は最初は作業内容や材料名などを良く知っているグループのリーダーが適切です。
 
4)多能工化する。(一品一葉品の機械加工では最も難しい。)
  ・加工〜組立までの多能工の養成(OJTによるJobローテーションが効果的です。)
  <<「ナゼ、小ロット生産なのか?」>>  2010−03−08作成

「やま」はリードタイムを短縮して生産性を上げるために「小ロット生産」が必要と、よく言いますが、逆に管理・監督者の方から「やりもしないで出来ない言い訳」を沢山言われます。

「小ロット生産」にすると段取替えの回数が増え稼働率も下がる・・・と、でも顧客の要求事項は多品種少量又は、変品種・変量であり、「小ロット」や「一品一葉」が 当たり前になっています。

そこで「リードタイム(L/T)」を数式で表すと

L/T=T/T×[工程(人)数+仕掛数]です。T/Tとはタクトタイムを言います

T/T=1日の稼働時間÷生産数(ロット数)ですので、ロット数が多いとタクトタイムは短くなり、ロット数が少ないタクトタイムは長くなります。

従って、「リードタイム(L/T)を短縮」のためにT/Tを短くすることが必要になります。つまり、小ロット化がリードタイム短縮に繋がるのです。

この内容を理解しないと「リードタイムを短縮して生産性を上げる」結果には結び付きません
  <<在庫はナゼ悪いのか?>>

ここで言う在庫には、工程間の仕掛も含みます!

生産現場では顧客ニーズが多様化し多品種少量生産を余儀なくされ数年経っていますが、未だに過去の生産方式を引きずっている企業が少なくありません。

そこで「在庫はナゼ悪いのか?」と考えると理由は色々あります。
1)金利の負担がかかる。
2)在庫を置く場所が必要となる。(土地代で1uいくら?)
3)無駄な運搬や取り置きが発生する。
4)リフターやエアコンなどでムダなエネルギーを使う。
5)在庫管理が必要になりムダな費用が発生する。
6)在庫をするため、先食いが発生し、欠品が生じる。

などありますが、最大のムダは工場の問題を全て見えなくしてしまうことです!!!
  <<「作業標準と標準作業>>  2010−03−10作成

「作業標準」とは標準作業を行うための諸標準資料です。
古くは文書のみでしたが、最近では写真や動画での表現が多く見られます。

「標準作業」とは作業標準に基づいて作業をすることです。
生産性を高めるため、良い品質・原価・納期を維持するために行う作業です。
  <<作業標準(手順)作成の仕方>>  2010−03−11作成

1.現在作業している内容をそのまま、文書・絵・写真にして時間を5回測定する。
             ↓
2.作業者とスタッフが実践しながら「現状での最善策」の改善案を決める。
             ↓
3.「現状での最善策」で実際に作業してみる。
             ↓
4.更に改善を加え「作業標準(手順)」として設定し時間を5回測定する。
             ↓
5.文書・絵・写真にし5回測定した時間の平均値を「標準時間」とする。

1〜5を半年程度で繰り返し行う。

作業時間の測定は5回で充分です。「標準時間の設定は完璧を求めない」ことが重要です。

作業標準(手順)も標準時間も先ずは、アバウトで始め、徐々に精度を上げることが
一番です。
難しい本や専門書に習うより簡単で生産技術の専門家のいない中小企業にはバッチリの手法です
「やま」我流の体験知ですので、取捨選択はご自由に!!!ではまた・・・
  今日からは「革新活動の進め方」について書きます。  2010−03−15 作成
「モノの見方・考え方」を変えると自分は勿論、会社や社会に貢献できるんです!

過去の概念を引きずると「革新活動」は出来ませんし、過去は絶対元には戻らないので、過去の良さは忘れ・・・「先を見ましょう!!!」

  ○ ナゼ革新活動が必要なのか!?

1)勝ち残り競争が激しい!
  A)不況の今、顧客の信用を得ることが不可欠!(QCD)
  B)スピード・スピード・スピードで環境変化への対応!(コラボレーション)
  C)景気に左右されない収益体質造り今が最高の景気と考える!(生産性の向上)

2)3S活動をベースにした徹底した改革で常に儲かる体質造り!

3)誰にも負けない努力をして日々反省する!

4)自社だけが頑張っている訳ではない「同業他社」も頑張っている!

5)生産性向上と他社との差異化で売れる原価の実現!

○歩みの鈍ったものは追い越される!

○立ち止ったものは踏みにじまれる!

○停滞は衰退と死の始まりである!
  <<革新活動の進め方(2)>>    2010−03−16 作成

○ 革新活動には「トップの熱き想い」が必要不可欠です!

1)経営理念・経営目標の明確化

2)4つの「ション」の徹底
  ・ビジョン ・アクション ・コミュニケーション ・パッション

3)革新活動の秘訣
  ・守るべきことを決めて、決めたことを守る。
  ・徹底して、しつこく、長く続ける
2010年
3月
17日(水)
晴 11℃

大山先生の
仕事における
3つの姿勢 
さて、「やま」自身の最近話ですが・・・「感謝の心」を知らない人が多い!!!

「感謝の心」とは「御(おん)礼をすることを感じることの心」だと思いますが、最近、約束やルールを無視する自己中心的人が増えているように感じます。

お互い助け合うことが人生の中で必要ではないでしょうか!!!
「やま」は今日「憤りと無念さ」とショックを受けました。まさか?
です。

人生には3つの坂(登り坂・下り坂・まさか)があると言われますが、信頼していた人からの「まさか」でした!!!「やま」の心の至らなさ・気持の小ささか???

よしっ!・・これからは大きな心を持とう。以前もブログに書きましたが
「やま」はいつも次の3つを思いながら仕事をしています!!!

1.皆様の考えていることを素直に傾聴する!
2.皆様の意見と考え方を論理的に面倒を見て意思決定する!
3.そして皆様の「感動」と「感激」を得て「感謝」される様に実践するです!

頑張るぞ〜〜〜!今日のうん蓄は休みです・・・ではでは・・・
  <<「革新活動の進め方(3)」>>   2010−03−18 作成

・革新活動は「挨拶」から始めましょう!

・挨拶には「草礼」「行礼」「真礼」の3種類あります。

1)「草礼」:立った状態から「腰」〜「頭」迄を約15度傾ける。

  接客用語 
  *1.失礼致します。
  *2.おそれいります。
  *3.かしこまりました。
  *4.少々お待ち下さい。
  *5.お待たせいたしました。

2)「行礼」:立った状態から「腰」〜「頭」迄を約30度傾ける。

  接客用語 
  *1.いらっしゃいませ。
  *2.ありがとうございます。
  *3.いつもお世話になっております。
  *4.またどうぞ起こし下さい。
  *5.申し訳ございません。

3)「真礼」:立った状態から「腰」〜「頭」迄を約60度傾ける。
 
  * 表彰式等や顧客に対する恭しいお辞儀
  * 無言又は「ありがとう」の気持で・・・ 

・挨拶は「立ったまま」「相手の口元を見て」先に言葉を言い
(例:よろしく御願いします)その後で2〜3秒「頭を下げる」ようにしましょう!
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